最近、核家族主義が広がって、単一家族単一住居の価置が強くなったことから、家族数の少ない間には建物も小さくてすみ、社会的に地位が進むとか生活が複雑になるにつれて大きな建物や質のよいものがほしくなるとか、年とともに建物の構造や環境に対する好みも変化し、従来の住居は一生に1度のものというような動きのとれない考え方は、近ごろしだいに薄れてきたといわれる。つまり流動的な社会生活は、不動産にも及んできたのであって、そのような意味からいっても持家主義でなければならないというような、おさまった考え方をしない方がよいのではなかろうか。
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土地万能主義的なあるいは持家主義的な考え方によると、必然的に土地をさがし求めることになるので、最近の若者は給料を貯蓄して、土地を1日も早く物色して安定感を得たいと念願し、必要以上にわれもわれもと土地さがしに夢中になっている。皮肉なことに、マイホーム主義の夢は地価を上昇させる一翼をになっているとさえいえる。しかしマイホーム主義だから、土地や建物所有がどうしても必要だと考える必要はない。建物の方は自分の毎日の生活と切り離せないものであるから所有するのもよいが、土地については、今や社会的必要によって利用されなければならないものであり、自己所有して満足に浸るべき時ではない。