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工事担当者が責任を負う設計ミス

2011.10.14

設計分野には、意匠設計、建築確認取得設計、そして設計監理の三分野に分けることができますが、施工図を作図する分野はないようです。建物を建築するに当たって、施工図がなければその工事、は、工事担当者と職人と呼ばれている作業人との話合いで工事を進めていくことになります。その結果の責任の所在は不明確です。さて、裁判です。弁護士も、検事も、もちろん裁判官も素人です。結果は明らかです。「何百万、何千万と多額の費用が必要になる建築工事に、工事指示図書がないのですか。」「工事指示図書は誰が作成するものですか。」・設計士:「私どもの設計契約には工事指示図作成までは入っていません。当然、工事施工をするに当たって、施工会社が作成するものと心得ています。業界では工事指示図書を施工図と言います。施工会社が作成した施工図を確認して承認を出すのが、設計士の役割と心得ています。」「しかし、設計士には施工会社に設計内容を説明する義務はあるのでしょう。」・設計士:「もちろん、その義務はあります。ところが施工会社の能力の差があって、設計内容に対する質問内容は十人十色のため、質問があれば答えることを習慣にしています。質問がなければ施工会社は図面を理解していると了解しています。」「そうしますと、施工図の作成義務は施工会社にあって、施工図を作成せずに工事担当者が職人と話合って施工方法を決めた訳だから、この施工ミスは工事担当者と職人の両方に責任があることになりますね。」・職人:「そりゃアー、私どもにも責任がないとは言いませんが、工事担当者さんの指示で仕事をするのが職人の領分です。私どもが勝手に工事をしてしまうなんて、決してありません。」「設計士から承認を得た施工図で職人へ指示をせずに、施工をさせた工事担当者に過失責任があり、その工事・担当者を雇用した施工会社に施工責任があると判定できます。」いかがですか。設計ミスは建築業界には存在しないのです。それを口にする工事関係者は自己の役割を全うしていない言い訳をしているに過ぎない、ということを認識しなければなりません。

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